親潮は 「海流・北海道・漁業」

千島海流ともよばれる北太平洋の代表的な寒流。

北太平洋の北部を巡る反時計回りの亜寒帯環流の一部をなす西岸境界流で、北大西洋のラブラドル海の西部を南下するラブラドル海流や、南大西洋のアルゼンチン沖を北上するフォークランド海流に対応する。

ベーリング海に端を発し、カムチャツカ半島、千島列島の沖を南西に流れ、北海道東岸より東に向きを転じ、亜寒帯海流に接続する。

この間、オホーツク海の南部から太平洋に流出する冷水も取り込んでいる。

また、北海道付近から、一部が本州東方を南下し、本州沿岸を南下する沿岸寄りの分枝と、東経145度付近を南西に延びる沖合い分枝に分かれる。

親潮の海面流速はほとんどの海域で1ノット程度である。

沿岸寄りの分枝の南限位置は年により大きく変わり、平均位置は岩手県と宮城県の県境付近だが、千葉県の犬吠埼付近まで南下することがある。

沿岸寄りの分枝の一部は、親潮と黒潮の間の混合水域の中層を南下し、黒潮続流域で黒潮の中層の水と混合し、北太平洋亜熱帯域の中層に広く分布する北太平洋中層水を形成している。

北海道近海の親潮域の海面水温は1℃前後から20℃近くまで季節により大きく変化するが、深さ100~150メートル付近には年間を通じて2℃以下の中冷水がみられる。

また親潮系の水は塩分33、5psu以下と低塩分でプランクトンや海藻の生育に必要な栄養塩に富み、うす緑に近い水色をしている。

多くの有用水産物を生み出すため親潮の名がつけられ、流域は世界有数の漁場となっている。
update:2010年02月21日